三陸海鮮 銀三
本当は教えたくない真の隠れ家
市内文化会館東側の通り沿いにたたずむ、ここは三陸地方の新鮮な魚介類を堪能できる 魅力的な店である。 ご主人は市内の日本料理店で修業をし、九年前に「銀座の柳」という洒落た名前で店をオープン、四年前に銀座の銀と三陸の三を取って現在の「銀三」に変えたそう。
栃木は魚が旨くないと言われるところ、ならばそれをくつがえすよう新鮮で旨い魚を食べてもらおうと、三陸の海の幸にこだわり、年に二、三回は三陸に足を運ぶ、とても情熱的な人柄である。
ところで三陸といえば、宮城・岩手・青森の三県にまたがり、リアス式海岸沖は暖流と寒流がぶつかり合う日本有数の漁場で知られているところ。
季節でさまざまな魚介が水揚げされるが、なかでも、うに・ほや・かきは有名である。
新鮮だからあまり気をてらわず、食材の旨みを活かしたシンプルな料理が数多く揃っているので、ぜひ三陸の地酒をいただきながら、食していただきたいものだ。
とくに冬時期は身の厚いプリッとしたかきの「かき鍋」は自慢の一品だそう。
またお酒の後には、宮城県白石の郷土料理「手延べうーめん」もさっぱりとしてお勧めだとか。
三陸の海に憧れ、生真面目で一本気の強いご主人が創りだす料理には、丁寧に仕込まれた繊細さと料理人としての熱意があふれ、訪れる人たちの舌を必ず満足させてくれる。
上質かつあたたかなもてなしの心地よい店である。
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